建築パースの制作では、リアルな質感や空間表現を再現できる3DCGソフトが活用されています。しかし、建築向けの3DCGソフトにはさまざまな種類があり、機能性や操作性、対応するデータ形式などが異なります。種類が多くて、自分の用途に合ったソフトがわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、建築パースを制作できる代表的な3DCGソフト6選を紹介します。ソフトの選び方や使用時の注意点もまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。
建築パースを制作できる3DCGソフトとは?

建築パースを制作できる3DCGソフトとは、建物や室内空間を立体的に表現し、リアルな完成イメージを再現できるソフトウェアです。建築業界では、設計の提案やプレゼンテーション、販促資料などで幅広く活用されています。ここでは、建築向け3DCGソフトの主な機能やCADソフトとの違い、使用時の注意点について解説します。
主な機能(モデリング・レンダリングなど)
建築パースを制作できる3DCGソフトには、モデリングやレンダリング、アニメーション、VRなどの機能があります。
| 3DCGソフトの機能 | 詳細 |
| モデリング | 建物や家具などの形状を作成する |
| レンダリング | リアルな静止画や動画を出力する |
| アニメーション | 建築空間を動画でわかりやすく表現する |
| VR | 建築空間を仮想空間内で体験できる |
上記の機能を活用することで、建物や室内空間の完成イメージを視覚的にわかりやすく表現できます。CGパース制作のモデリングとレンダリングについては、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。
CADソフトとの違い
建築パースを制作するときは、3DCGソフトとCADソフトの違いを理解しておくことが重要です。それぞれの役割や得意分野が異なります。
| 建築ソフトの種類 | 3DCGソフト | CADソフト |
| 役割 | パースや映像などで、完成イメージを表現する | 図面作成や設計情報の管理などができる |
| 得意分野 | 質感や光をリアルに表現し、空間を演出する | 寸法・構造を正確に計算し、製図する |
近年では、CADデータを3DCGソフトへ読み込み、建築パースを制作する方法も広く利用されています。CGパース制作に活用できるCADソフトについては、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。
使用するときの注意点
建築パース制作に3DCGソフトを使用するときは、操作の難易度や制作の負荷に注意しましょう。
高機能な3DCGソフトでは、モデリングやレンダリングなどの設定を細かく調整できますが、初心者の場合は操作を覚えるまでに時間がかかる場合があります。また、高画質なレンダリングを行う際には、パソコンに高い処理性能が求められます。
したがって、建築パースの用途や制作体制に合ったソフトを選ぶことが重要です。
建築パースを制作できる3DCGソフト6選

建築パースを制作できる3DCGソフトには、操作性やモデリング・レンダリング性能、対応するデータ形式などに違いがあります。用途や制作体制に合ったソフトを選ぶことが重要です。ここでは、建築業界で活用されている代表的な3DCGソフト6選を紹介します。
| 3DCGソフトの種類 | 公式サイト | 特徴 |
| SketchUp | https://sketchup.trimble.com/ja-jp | 直感的な操作でモデリングしやすく、建築パース初心者でも扱いやすい |
| Blender | https://www.blender.org/download/ | モデリング・レンダリング・アニメーションまで幅広く対応している |
| 3ds Max | https://www.autodesk.com/jp/products/3ds-max/overview | リアルな表現や細かな設定に対応し、建築ビジュアライゼーションにも活用できる |
| Cinema 4D | https://www.maxon.net/ja/cinema-4d | モーショングラフィックスや映像表現に強く、プレゼン動画制作にも活用できる |
| Maya | https://www.autodesk.com/products/maya/overview | 高度なアニメーションやCG制作に対応し、映像分野でも利用できる |
| Shade3D | https://shade3d.jp/ | 国産ソフトで、日本語環境で学習しやすく、建築パースも制作できる |
SketchUp
SketchUpは、比較的シンプルな操作画面で、初心者でも立体モデルを作成しやすい3DCGソフトです。直感的に線や面を押し出してモデリングできます。
また、3D Warehouseと呼ばれる素材ライブラリを利用すれば、家具や植栽などのデータを追加できるのが特徴です。さらに、レンダリングソフトと連携することで、リアルな建築パースを制作できます。
Blender
Blenderは、無料で利用できるソフトでありながら、多機能な3DCGソフトです。モデリング・レンダリング・アニメーションなどの機能が搭載されています。
CyclesやEeveeといったレンダリング機能を活用すれば、建築パースやウォークスルー動画の制作も可能です。世界中で利用されているソフトのため、チュートリアル動画や解説記事が豊富に公開されています。
Blenderで建築パースを制作する手順については、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。
3ds Max
3ds Maxは、建築ビジュアライゼーションの分野でも利用される3DCGソフトです。複雑なモデリングや細かなマテリアル設定に対応しており、リアルな建築パースを制作できます。
また、V-Rayなどのレンダリングソフトと組み合わせることで、光や反射表現を細かく調整できます。建築・インテリア業界の制作会社で導入されていますが、高機能な分だけ操作には一定の知識が必要です。
Cinema 4D
Cinema 4Dは、デザイン性を重視した建築ビジュアルを制作できる3DCGソフトです。モーショングラフィックス分野でも利用されています。
比較的扱いやすいインターフェースで、アニメーション制作や映像表現にも対応しています。また、Adobe製品との連携もしやすく、映像編集ソフトと組み合わせた利用が可能です。
Maya
Mayaは、高度なアニメーションを表現できる3DCGソフトです。映像業界やCG制作分野で利用されています。
複雑なモデリングやアニメーション機能に対応し、建築パースだけではなく、空間演出を含めた映像制作が可能です。操作項目が多いため、初心者にとっては学習コストが高く感じられることもあります。
Shade3D
Shade3Dは、国産の3DCGソフトです。日本語環境で利用しやすく、インターネット上に国内ユーザー向けの情報が掲載されています。
モデリングやレンダリング機能を搭載しており、建築パースや製品CGなどに利用できます。わかりやすい操作画面で、3DCG制作に慣れていなくても学習しやすい点が魅力です。
建築パース制作に使用する3DCGソフトの選び方

建築パース用の3DCGソフトを選ぶときは、機能性や操作性、コスト、仕上がりの品質などを比較することが重要です。ソフトによって得意分野や対応範囲が異なるため、制作目的に合ったソフトを選びましょう。
機能性と操作性
建築パース用の3DCGソフトを選ぶ際は、機能性と操作性を確認することが重要です。機能が充実していても、操作が難しすぎると制作効率が下がってしまいます。
リアルな建築パースを制作したい場合は、モデリング機能だけではなく、レンダリング機能やライティング機能も重要です。一方で、プレゼン用の簡易パースを制作するなら、直感的に操作できるソフトのほうが扱いやすくなります。
また、チームで使用する場合は、操作方法を共有しやすいかどうかも確認ポイントです。
導入と運用のコスト
3DCGソフトを導入するときは、ソフト本体だけではなく、運用にかかるコストも確認しましょう。継続的な費用が発生するソフトもあるためです。
近年の3DCGソフトには、買い切り型だけではなく、サブスクリプション型もあります。また、高品質なレンダリングを行う場合は、高性能なパソコンやグラフィックボードが必要です。
制作の用途や頻度によっては、レンダリングソフトの追加や素材データの購入などの費用が発生します。
仕上がりの品質と対応するデータ形式
建築パースの制作では、3DCGソフトの仕上がりの品質と対応するデータ形式も重要なチェックポイントです。リアルな建築パースを制作したい場合は、光の表現やマテリアル設定の自由度を確認しましょう。
また、制作環境によっては、他のソフトとのデータ共有が必要になります。建築設計にCADソフトやBIMソフトを使用する場合は、DWGやFBX、OBJなどのデータ形式に対応している3DCGソフトを選ぶと、データ連携がスムーズです。
内製化が難しい場合はパース制作会社に相談しよう
高品質な建築パースを制作するには、3DCGのノウハウや高性能な制作環境が必要です。3DCGソフトを使用した内製化が難しい場合は、実績が豊富なパース制作会社に相談してみましょう。
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