Midjourneyで建築パースを制作する手順!メリット・コツも

Midjourneyで建築パースを制作する手順!メリット・コツも

Midjourneyは、テキストで指示を入力することで建築パースのイメージを短時間で生成できる画像生成AIです。企画段階のアイデア出しや提案資料の作成など、建築業界でも活用が広がっています。

そこで本記事では、Midjourneyで建築パースを制作する手順や活用するメリットを解説します。品質を高めるポイントや注意点もまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。思い通りの表現に仕上げるには使い方やコツを理解することが重要です。

建築パースを制作できるMidjourneyとは?

建築パースを制作できるMidjourneyとは?

Midjourneyとは、文章でイメージを指示すると画像を生成できるAIツールです。建築分野では、外観や内観のイメージ作成や企画段階の方向性の確認などで活用されています。ここでは、Midjourneyの主な機能やメリット、3DCGソフトとの違いをわかりやすく解説します。

主な機能

Midjourneyの主な機能は、テキスト入力によるイメージ画像の生成です。専門的なモデリング作業をしなくても、言葉で条件を伝えながら建築パースを制作できます。

「木目の床」「大きな窓」「夕景」「モダン住宅」などと指定すると、完成イメージに近づけやすくなります。生成後は類似案の作成や高解像度化も可能です。

したがって、Midjourneyは企画段階の比較検討やデザイン共有などに役立つツールです。

メリット

Midjourneyを建築パース制作に使うメリットは、短時間で多くのアイデアを可視化できる点です。従来の3DCG制作のように一から形状を作り込まなくても、文章入力だけで複数のイメージを生成できます。

例えば、住宅の外観ならナチュラル系やホテルライク、和モダンなどの異なるテイストの画像を生成できます。打ち合わせ前に複数の案を準備したい場合に効果的です。

つまり、専門ソフトの操作経験が少ない方でも始めやすく、アイデアの整理や初期提案の効率化に役立ちます。

3DCGソフトとの違い

Midjourneyと3DCGソフトでは、制作のスピードや精度などに違いがあります。

建築パース制作のツールMidjourney3DCGソフト
制作のスピードテキスト入力で短時間にイメージ画像を生成できるモデリングや設定作業などに時間がかかる
制作の精度建物や空間の雰囲気を表現できるが、寸法や細部の調整が必要になる形状・寸法・素材・配置などを細かく調整しやすい

Midjourneyは、文章から短時間でイメージ画像を生成しやすい反面、寸法の精度や細部の確認には不向きです。3DCG制作に用いるレンダリングソフトについては、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください

Midjourneyで建築パースを制作する手順

Midjourneyで建築パースを制作する手順

Midjourneyの操作は難しくありませんが、初期設定やプロンプト作成が仕上がりを左右します。ここでは、アカウント登録から初期設定、プロンプト入力、画像の調整とダウンロードまでの手順を解説します。

アカウント登録と初期設定を行う

Midjourneyを使い始めるには、最初にDiscordのアカウント登録と初期設定を行います。Discordとは、チャット・音声通話・コミュニティ運営ができるコミュニケーションサービスです。

Midjourneyには、Discord版とWeb版があります。

Midjourneyのタイプアカウント登録の手順
Discord版Discordのアカウントを登録するMidjourneyの利用登録と有料プラン加入を済ませる案内に沿ってサーバーへ参加する
Web版DiscordまたはGoogleのアカウントで利用登録するMidjourneyの有料プランに加入する案内に沿って利用を開始する

※参照元:

Discord「Discordのサインアップと登録ガイド」(https://support.discord.com/hc/ja/articles/31676852332439-Discordのサインアップと登録ガイド)

Midjourney「Midjourney」(https://www.midjourney.com/)

Midjourneyの料金プランは、以下の通りです。

料金プラン料金特徴
Basic月額10ドル
(年額96ドル)
画像生成を試したい個人向け
Standard月額30ドル
(年額288ドル)
Relax Modeによる無制限画像生成に対応
Pro月額60ドル
(年額576ドル)
無制限画像生成・動画生成に加え、非公開にできるステルスモードにも対応
Mega月額120ドル
(年額1,152ドル)
GPU時間が多く、大量生成や業務利用向け

※参照元:Midjourney「Comparing Midjourney Plans」(https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/27870484040333-Comparing-Midjourney-Plans)

最初に通知設定や作業しやすいチャンネルを設定しておくと、建築パース制作をスムーズに進めやすくなります。

建築パースに適したプロンプトを入力する

建築パースの品質を高めるには、具体的なプロンプトを入力することが大切です。Midjourneyは文章をもとに画像を生成するため、建物の種類や空間の雰囲気などを細かく伝えるほど、イメージに近づきやすくなります

Midjourneyでは日本語でもプロンプトを入力できますが、細かな表現や調整を行う場合は英語のほうが指定しやすい傾向があります。「modern house exterior, large glass windows, sunset lighting, realistic materials」(モダンな住宅の外観、大きなガラス窓、夕景のライティング、リアルな素材感)のように外観・素材・時間帯・雰囲気などを整理すると、イメージの方向性が明確になります。

理想の建築パースへ近づけるには、最初から完璧を目指さず、短い指示で試しながら要素を追加して調整することがポイントです。アカウント登録から初期設定、画像生成までの流れについては、以下の動画が参考になります。

生成画像を調整してダウンロードする

生成した画像のまま使うのではなく、調整してからダウンロードすることが大切です。一度の生成で理想通りになるとは限らないため、高解像度化や再生成などで完成度を高めます

例えば、外観パースに植栽や人物などの素材を追加したい場合は、別案を生成します。最終調整した画像を保存すれば、提案資料や社内共有などへの活用が可能です。

実務向けに仕上げるためには、必要に応じてPhotoshopで色味や文字入れを行うと効果的です。Photoshopで建築パースをレタッチする手順については、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

https://shikaku-view.shikaku-izm.co.jp/blog/photoshop-perspective

Midjourneyで建築パースを制作するコツ

Midjourneyで建築パースを制作するコツ

Midjourneyで建築パースを制作するコツは、指示の出し方(プロンプトの内容)です。ただ画像を生成するだけでなく、質感や構図・アングル・ライティング、用途に合わせた調整を意識すると、完成度が高まります

リアルな質感を出せるキーワードを設計する

建築パースを自然な印象に見せるには、素材感まで伝わるキーワードを入れることが重要です。Midjourneyは文章の情報をもとに画像を生成するため、壁・床・ガラス・金属などの質感を具体的に指定するとリアルな印象に近づきます

素材プロンプトの例
木材warm natural wood texture, realistic oak surface, fine wood grain, matte finish
(温かみのある天然木の質感、リアルなオーク材の表面、細かな木目、つやを抑えた仕上げ)
コンクリートexposed concrete wall, raw concrete texture, smooth industrial concrete surface, subtle imperfections
(打ち放しコンクリートの壁、生のコンクリート質感、なめらかな工業的コンクリート表面、自然な凹凸感)
ガラスlarge floor-to-ceiling glass windows, clear reflective glass, transparent modern facade, natural light reflection
(床から天井までの大きなガラス窓、透明感のある反射ガラス、モダンなガラスファサード、自然光の映り込み)

住宅なら木の温かみ、商業施設なら石材や金属の高級感など、用途に合わせて素材を設定することがポイントです。

構図・アングル・ライティングを意識する

魅力的な建築パースに仕上げるには、構図や光の当たり方まで意識することが大切です。同じ建物でも、視点や照明の設定によって印象は大きく変わります

例えば、外観パースでは低い位置から見上げると迫力が出て、内観パースでは人の目線に近い高さにすると自然な雰囲気を演出できます。さらに朝の柔らかな光や夕景の暖色系の光、夜景の照明などで雰囲気が変わるのです。

見せたい印象に合わせて、構図・アングル・ライティングを整えることがポイントです。建築パースの構図については、以下のページに詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

用途別に最適化する

建築パース制作では、用途に合わせて表現を変えることも重要です。住宅・商業施設・オフィスなどによって、見せるべきポイントを調整しましょう

建築パースの用途表現の特徴
住宅家具や照明などを設定し、暮らしやすさや温かみを伝える
商業施設照明の演出や人の動きを加え、営業や来客の導線をイメージさせる
オフィス広めの通路や大きな窓、共有スペースなどを入れて、開放感や働きやすさを演出する

「誰に何を伝えたいか」を整理してから生成すると、使いやすい画像に仕上げられます。

Midjourneyによる建築パース制作の注意点

Midjourneyによる建築パース制作の注意点

Midjourneyによる建築パース制作は便利ですが、実務で注意しておきたい点があります。生成した画像の仕上げや商用利用・著作権、具体的な活用方法に気を付けて、トラブルを避けましょう。ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。

他ツールを使用した仕上げ

生成画像だけで完結させるより、画像編集ソフトや設計ソフトと組み合わせるほうが効果的です。Midjourneyの生成した画像では表現や寸法などの調整が必要になることがあります。

例えば、Adobe Photoshopで明るさや色味を整えたり、不要な部分を削除したりすると見栄えが向上します。図面や正確な設計情報はCADソフトや3DCGソフトで管理し、完成イメージのみを生成する方法も現実的です。

提案資料ではロゴや説明文を加え、最終調整することが大切です。

生成画像だけで完結させるより、画像編集ソフトや設計ソフトと組み合わせるほうが実務向きになりやすいです。

商用利用や著作権

商用利用や著作権については、公式サイトで確認できます

Midjourneyの利用規約詳細
商用利用原則として利用者が生成画像を商用利用できる
(年商100万米ドル超の企業は、ProまたはMegaプランの加入が必要)
著作権の取り扱い生成画像には、利用ライセンスが付与される
(第三者の権利侵害には、注意が必要)

※参照元:Midjourney「利用規約」(https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32083055291277-Terms-of-Service)

Midjourneyの料金プランや商用利用の条件、生成物の取り扱いなどは変更される可能性があります。安心して使うためには、最新の利用規約を把握しておくことが重要です。

活用方法(建築設計やプレゼン資料など)

Midjourneyは、建築実務の初期段階で活用しやすいツールです。企画提案やイメージ共有など、アイデアを素早く見せたい場面で力を発揮します

短時間で複数のデザイン案を可視化できるため、住宅提案のデザイン比較や店舗設計のコンセプト設計、オフィスデザインのイメージ共有などに役立ちます。ただし、寸法や施工条件を確定する際には、CADや3DCGで作成した資料が必要です。

したがって、初期の提案資料として活用すると効果的です。

建築パース制作に困ったら専門会社に相談しよう

Midjourneyは便利なツールですが、精度の高い表現や実務向けの資料制作には専門知識が必要です。品質や納期を重視する場合は、建築パース制作会社に相談することで、目的に合う高品質なビジュアルを制作できます。

シカクビューでは、設計や用途に適したパースを制作しています。

  • CG・手書きパース・作図・照明シミュレーションなどの幅広いニーズに対応
  • 住宅やマンション、店舗、オフィスビルなどの豊富な制作実績
  • スタンダードは1カット4万円~、5営業日~
  • ハイクオリティは1カット8.5万円~、7営業日~

サービスの詳細については、以下のページをご覧ください。

パース制作会社を探している方は、ぜひご相談ください。

シカクイズム合同会社 代表社員 中井 慶太
この記事の監修者

シカクイズム合同会社 代表社員

中井 慶太

1983年生まれ、熊本県熊本市出身。照明デザイン事務所の共同経営を経て、2018年に個人事業として開業。2022年にシカクイズム合同会社を設立。

照明設計で培ったノウハウと3DCG技術を融合させた独自のCGパースが高い評価を受け、CGパース事業「SHIKAKU VIEW」やインテリアデザイン事業「SHIKAKU DESIGN」へと事業を拡大。

業界歴9年、パースの制作実績5,400件を誇り、空間設計からビジュアライズまでを一貫して手がけるデザインの専門家として、住宅から商業施設まで幅広いプロジェクトに携わっている。

照明データを反映させた臨場感のあるCGパース制作を得意とし、感性と技術の両面からクライアントの空間づくりを支えている。