CGパースの完成度を左右する要素の一つが、「素材」です。どのような種類があるのでしょうか?そこで本記事では、パース素材の基本情報を解説します。添景との違いや入手方法などもまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。
パースの素材とは?

パースの素材とは、CGパースを制作する際に使用する3Dモデルやマテリアル、背景などのことです。人物・植栽・家具・建材などの素材と質感を組み合わせることで、完成イメージをわかりやすく表現できます。ここでは、パースの素材のメリット・デメリットや添景との違いを確認しましょう。
メリット
パースの素材を活用するメリットは、完成イメージを直感的に伝えられる点です。建物だけを描いたパースよりも、人物や家具、植栽などの素材を配置したパースのほうが生活感や利用シーンを想像しやすくなります。
パースに人物素材を入れることで空間の広さがわかりやすくなり、家具素材によって用途や動線もイメージしやすくなります。また、既存の素材を使えば、一から作り込む必要がなく、制作の時間や手間を抑えやすい点も利点です。
したがって、パースの素材は、図面だけでは伝わりにくい空間の雰囲気やスケール感を補う役割を果たします。見た目のわかりやすさと制作効率の両面を支える重要な要素です。
デメリット
使い方によって完成度を下げてしまうリスクが、パースの素材を活用するデメリットです。
建物や内装空間に合わない素材の種類やマテリアルを選んでしまうと、デザインに違和感が生じてしまいます。
また、素材の数が多いと視線が分散し、本来伝えたいデザインの魅力が伝わりづらくなります。さらに、同じ無料素材が競合の制作したパースにも使用されている場合は、オリジナリティを出しづらくなる点に注意が必要です。
以上の通り、パース素材は便利ですが、種類と数を意識して使うことが重要です。
添景との違い
パースの素材と添景は似ていますが、意味と役割に違いがあります。
| パースの要素 | 素材 | 添景 |
| 意味 | パースを構成する要素全般 (照明・家具・建材など) | 中心要素(建物や内装空間)に付け足す要素 (人物・自動車・街路樹など) |
| 役割 | パースの完成度やリアリティを高める | スケール感・生活感・利用シーンなどを伝える |
したがって、パースの素材は「構成要素」で、添景は「演出要素」です。目的に応じて、両者を使い分けることが大切です。
パースの素材の種類

パース制作では、素材の種類を理解して使い分けることが重要です。3Dモデルやマテリアル、背景などがあり、それぞれの役割が異なります。ここでは、パースの素材の種類と使い方について詳しく解説します。
3Dモデル(人物・自然物・設備機器・インテリアなど)
3Dモデルは、パースに立体感とスケール感を与える素材です。
| 3Dモデルの具体例 | 使い方 |
| 人物 | 建物や内装空間の大きさを直感的に伝える |
| 自然物(樹木・植栽など) | 外観パースに季節感や柔らかさを加える |
| 設備機器・インテリア | 具体的な利用シーンを知らせる |
CGソフトに保存されている3Dモデルを利用すれば、一からモデリングする手間を減らせます。3Dモデルは、パースの「わかりやすさ」と「現実感」を高める中心的な素材です。
マテリアル
マテリアルは、素材の質感や雰囲気を表現するために欠かせないパースの素材です。マテリアルを貼ることで、平面的なモデルでも「硬そう」「温かみがある」といった印象を伝えられます。
例えば、壁のコンクリートや床のフローリング、外壁のタイルなどの素材を取り入れると、色だけでなく表面の凹凸や風合いが伝わります。建材の写真をもとにしたマテリアルを使えば、完成後のイメージに近づけることが可能です。
したがって、マテリアルは、パースのリアルさを高める重要な素材です。
背景
背景は、パース全体の印象や世界観を整える素材です。外観パースに、空や街並み、山並みなどの背景を加えることで、建物がどのような環境に建つのかを伝えられます。
内観パースでも、窓の外に風景を入れるだけで開放感が生まれます。背景が何もないと無機質な印象になるため、控えめでも背景を入れることで完成度が高まるのです。
つまり、背景は、パースを自然で見やすい仕上がりにするために重要な素材です。
パース素材の入手方法

パース制作では、素材の入手方法も重要です。用途や予算、求めるクオリティによって、適した入手方法は異なります。ここでは、無料素材と有料素材、オリジナル素材の入手方法を解説します。
無料素材のダウンロード
パース制作のコストを抑えたい場合は、無料素材のダウンロードが有効です。インターネット上には、人物・植栽・マテリアルなどのパース素材を無料で配布しているWebサイトがあります。
練習用や社内資料用、初期提案用のパース制作では、無料素材が十分に役立ちます。ただし、無料素材は誰でも使えるため、他のパースと似た印象になりやすい点や商用利用に制限がある点には注意が必要です。
トラブルを防ぐためには、利用前に規約を確認することが必要です。無料素材は手軽ですが、用途や条件を確認したうえで活用しましょう。
有料素材の購入
パースのクオリティや制作の効率性を重視する場合は、有料素材の購入が向いています。形状や質感が細かく作り込まれているため、完成度の高いパースを制作しやすくなるからです。
また、人物や家具のバリエーションが豊富なため、デザインに合わせて選びやすい点も特徴です。商用利用が前提となっているため、安心して利用できます。
一方で、コストが発生するため、使用の頻度や必要性を考慮することが求められます。有料素材は、パース制作の品質と効率を高めたいときに効果的です。
オリジナル素材の制作
独自性を重視するなら、オリジナル素材の制作が適しています。自社の設計や実際に使用する建材、特定の家具を正確に表現したいときには、無料素材や有料素材だけでは対応しきれないことがあるからです。
3Dモデルやマテリアル、背景などの素材を自作することで、完成後のイメージにより近いパースを制作できます。ただし、オリジナル素材の制作には専門的なノウハウと時間が必要です。
したがって、全ての素材を自作するのではなく、既存の素材と組み合わせる方法が現実的です。競合との差別化や正確な表現を求めるときに、オリジナル素材を制作しましょう。
パースの素材に関するよくある質問

パースの素材を準備するときには、商用利用や添景の入れ方、外注などに関する疑問を抱くものです。ここでは、パースの素材に関するよくある質問を集めましたので、一般的な回答をご紹介します。
無料素材は商用利用できますか?
商用利用できる無料素材もありますが、必ず利用条件の確認が必要です。一般的に無料で配布されているパース素材には、「商用利用可」「クレジット表記が必要」「改変不可」などの利用条件が設定されています。
例えば、社内資料用や個人練習用のパース制作では問題なく使えても、販売促進用やプレゼン用のパース制作では使用できない場合があります。利用条件を見落とすと、制作後に差し替えが必要になるため注意が必要です。
無料素材は便利ですが、商用利用の可否を事前に確認しましょう。
どれくらいの添景を入れたらいいですか?
パースの中心要素を引き立てる範囲内に抑えて、添景を入れましょう。人物や家具、植栽などの添景を入れることで、パースの意図が格段に伝わりやすくなります。
ただし、添景の量が多すぎると視線が散り、建物や空間の特徴が伝わりにくくなります。例えば、住宅の内観パースであれば、生活感が伝わる程度の人物や家具を配置するだけで十分です。
まずは少なめに添景を配置し、必要に応じて追加すると失敗を防ぎやすくなります。形式的な量よりも、全体のバランスを意識することが大切です。
パース制作の外注にはどんな素材が必要ですか?
パース制作を外注するときには、イメージの共有に必要な素材を揃えることが重要です。具体的には、平面図や立面図などの図面、仕上げ表、参考写真などがあると、制作者との認識ズレを防ぎやすくなります。
また、使用したい建材や家具が決まっている場合は、資料やカタログを共有すると再現性が高まります。パースの素材を用意できなくても、「どのような雰囲気にしたいか」を言葉や画像で伝えるだけでも役立つのです。
素材よりも情報整理が、パース制作の外注を成功させるためのポイントです。パースの外注について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
パース制作に必要な素材を準備しよう
パース制作の仕上がりは、「どの素材を、どのように使うか」で大きく変わります。魅力的なパースを効率的に制作するためには、パースの用途に合わせて素材の種類や入手方法を選び、必要な情報を事前に準備しておきましょう。
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